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クリスマスの神秘

チャールズ・ディケンズ著の「クリスマス・キャロル」の冒頭は謎めいています。なぜ、エベネーザ・スクルージは、あんなに意地悪で身勝手なのでしょう。しかし、クリスマスの精霊たちがスクルージに自分の過去、現在、未来を見せていく中で、事態は少しずつ明らかになっていきます。幸せな若者だったスクルージを、自分勝手でケチな男に変えてしまったのは何だったのか、それが分かってきます。私たちは、彼の孤独と挫折を見ます。この謎が解けていくと、回復への道が顔をのぞかせます。他人への思いやりが、自分のことしか考えない暗闇からスクルージを解放し、新しい喜びに招き入れます。

御名を口にする

ある教会が礼拝のゲスト・スピーカーに「神について話してください。ただし、イエスについてはふれないように」と頼みました。驚いて理由を尋ねると、「イエスというと不快に感じる人が、主要メンバーの中にいるのです。でも、『神』と言ってくだされば大丈夫です」とのこと。しかし、ゲスト・スピーカーはこんな要望に従うのは問題と考えて、「イエス抜きでは、何も語れません」と答えました。